今回は湖南市の三雲城址と八丈岩に行ってきました。
三雲城の遺構はあまり残ってませんが、なかなか良さそうな感じの山城です。
それと猿飛佐助のふるさとらしいです。
所在地は滋賀県湖南市吉永251 (地図を見る)
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現地にあった三雲城址と八丈岩の案内図を引用させてもらうとこんな感じ。
三雲城は佐々木六角高頼によって1487年に築城されたお城で、代々三雲氏が居城してたそうです。
三雲と言えばこの辺に湖南市三雲という地名がありますね。
下の登城口から左手の割りと整備された階段を上っていくと、石垣と曲輪らしきところが何か所かあるのですが、それはどうやら現代になって作られた治山施設みたいです。
なのでそこはスルーして進み、少し開けたところに出ると三雲城の石垣が残ってます。
看板には主郭北・東辺の石垣と書かれています。
右手の奥が土塁になってます。
ここから左手にある階段を少し上ると
桝形虎口です。
三雲城にとって重要な部分の手前。
単に石垣があるより、こういうのがひとつでもあると俄然城っぽくなりますね。
少し進むと広いところに出て
城郭跡1(主郭)というところ。
そこの右手に井戸があります。
深さ6m20㎝、周りは石垣で穴太積みののづら積みだそうです。
ここの近くにも三雲城跡の説明図があります。
ここから上の方にもう少し進むと山頂部の石垣と書かれたところがあるのですが
草がボーボーすぎて分かりませんw
そしてもう少し上って、山頂の城郭跡2へ。
湖南市北西の景色と、ギリギリ切れてますが左端はたぶん三上山ですね。
ここにも看板が立ってますが、NHKの朝ドラ「スカーレット」の撮影が湖南市でもあって、戸田恵梨香さんが夕日を望むシーンというのがこの山頂城郭で撮影されたみたいです。
山頂手前を左に進むと堀切。
尾根の凹凸に見えなくもないけど、パッと見て堀切だと思うくらいの落差があります。
その向こうが城郭4。
ここは草ボーボー地帯になってました。
少し戻って、もう一つの分かれ道を進んで城郭3。
どっち向いてるのか良く分からない状態になりますが、湖南市北東くらいの景色が見えて、ここの下はさっきの井戸とかがあったところみたいです。
湖南市の街が見える方角は基本北向きですね。
三雲城址はだいたいこれくらいで、最初の石垣のところに戻って、土塁の方から八丈岩に進みます。
三雲城址と八丈岩の間くらいにある、六角氏家紋の刻印岩。
隅立て四つ目結という家紋が彫られているらしいです。
確か少し上ったところにあったと思うのですが、上っていいのか分からないような状態になってますね。
そしてもう少し進んで八丈岩。
なかなかの巨石です。
別角度。
周りの木と同じくらいの大きさがあります。
下の方に行ってみると、楔が打ってあるのが分かります。
割って石垣にしようとしたのか、現代になって打たれたものなのか、何なんでしょう。
しかし、石垣文明というのがなかったらこういう岩ももっと残っていたのかもしれませんね。
反対側から。
ドミノのようにうまい具合に立ってますねw
端まで行くと湖南市の街が一望できます。
岩のところに積まれている石は、もともと「落ちそうで落ちない八丈岩」というとこから受験祈願みたいな感じで何年か前に始めていて、当初は「合格しますように」みたいなことが書かれた石が多かったのですが、
今回見てみたら「家族が健康でありますように」という感じのものが多かったですね。
三雲城址に登っていく階段の前に駐車場というか広いところがあるので、そこに車5台くらいは停められそうです。
自転車はつないでおくようなところが全然ないので、私はその辺の木につないでおきました。
一番上まで行くとトイレが無いので、途中にあるお守りが買えるところ
ここの奥に簡易トイレがあります。
それ以外は無いので、事前にどこかで済ませてくるのが良いと思います。
ここの看板にも書いてありますが、お店は土日祝日のみ営業で、平日は長谷商店というところで三雲城跡土産を売っているそうです。(2021年現在)
長谷商店は三雲城址から旧東海道まで戻って東に進み、弘法杉があるところの天井川のトンネルをくぐってすぐ右手にあります。
三雲城址と八丈岩は大体こんな感じです。
遺構として残っているのが少しなのですが、それでも恐らく虎口だろうと言える石垣と、ちゃんと石垣で積まれた井戸があるだけでも、城跡としては割りと良い物が残っています。
三雲城址へはかなり急な坂を上りますが、旧東海道から自転車で10分~20分と、徒歩5分くらい(全部徒歩だと30分くらい?)なので、ちょっと見に行ってみようかなとか、ちょっと急な坂上ってみようかなという時に丁度いいくらいです。
さすがにこんぜやまルモンルートくらいになると「ちょっと」という感じではないですから、私は三雲城址くらいの方がまだ気楽に行けます。
ところで猿飛佐助(真田十勇士の筆頭)って、私が子どもの頃はやたらと漫画やアニメやドラマとかで題材にされるくらいメジャーな存在だったのですが、最近の新しい漫画とかは全然見ませんね。
時代劇が普通にあった昭和は、真田十勇士とか新選組とかを題材にしたものって割りとあったし、その流れで猿飛佐助というのは大人も子供もなじみやすかったのかもしれませんね。
近くだと甲賀市水口町に水口岡山城跡というのがあって、こちらも城の遺構はあまり残ってないけど、ハイキングかウォーキングかで歩きに来てる人もちょくちょくいて、 そんな感じで行く人にはおすすめです。
湖南市の三雲城址と八丈岩のページでした。
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