滋賀は旧東海道が通っていて、東海道五十三次の宿場町が五つもあります。
さらに言えば、中山道も通っているので、宿場町県としては滋賀は全国屈指なんですが、今ひとつ盛り上がっていないのは滋賀県ならではですw
実際草津宿の本陣を除けば東海道五十三次の宿場町らしさはほとんど残っていないので、盛り上がりに欠けるのはいたしかたありません。
それでも旧東海道ウォークはいつの時代も年齢問わず人気があるし、自転車で通る人も多いと思います。
そこでこのページでは地元民であり、滋賀県内の旧東海道を走りまくってる上に、周辺のスポットも網羅している私が、僭越ながら書いてみようと思います。
東から西に向かう形になります。
滋賀県内の旧東海道の道は、大津や草津など人口の多いところになるほど区画整理されて道が変わっていたりするので、すごく分かりにくくなってきています。
その分かりにくいところをここで全部書くとすごい数になってしまうのでひとつひとつには触れませんが、コツもあるのでその辺について触れておきます。
・ 東海道五十三次の本を買う
これが一番良いです。
見も蓋もない話ですが、道順や全体の案内という意味では持っていると安心です。
ただ旧東海道関連の本は東京の日本橋から京都の三条大橋までの全ての宿場、街に触れているため、各地域を掘り下げて紹介しているわけではないんですよね。
なので、その本でざっと把握しつつ、こういう地域のサイトで詳細を確認する、というのが定石です。
もし購入する場合は、初版発行年度が新しい物や改定の表記があるものがおすすめ。
・ Google 東海道五十三次の街道地図(Googleマップ)
旧東海道の道の確認だけなら結構役に立ちます。
無料で使えるし、細かいところで参考になることもあります。
本が無くてもこれだけでいけるのはいけます。
・ 曲がるところや案内板について
他県は分からないけど、滋賀県では曲がるところはほぼ案内板があります。
ただこの案内板はすごく小さかったり、変なところに付いていたりするので、見落とすこともあると思います。
その為道が怪しいところでは、交差点の度に案内板が無いか探しながら通行するクセを付けると良いですね。
もしT字路にきて案内板が無い場合、すでに道を間違っていた可能性も考えて下さい。
本線真っ直ぐと思っていたら、いきなり曲がるところもあるので困ったものです。
案内板が無ければその交差点は真っ直ぐです。
滋賀県甲賀市土山町(こうかしつちやまちょう)にある宿場町です。
三重県から鈴鹿峠を越える途中のトンネルの上に万人講常夜灯があるので、興味のある人は是非見に行ってください。
三重県の坂下宿から片山神社の方に向かうのが東海道五十三次のルートなのですが、この常夜灯までの間がダートや階段なので、ロードバイクなどの自転車だと避けて国道1号線を進む人もいるかと思います。
1号線は上りと下り(坂の話ではなく方面)で2ルートに分かれます。
三重県から1号線を滋賀県に自転車で進む場合、「三重県から滋賀県方面ルート」は歩道がないため、「滋賀県から三重県方面ルート」の歩道を進むと思います。
1号線を進むと万人講常夜灯をスルーしてしまうのですが、トンネルを越えてすぐの横道を登れば常夜灯があります。
写真はトンネルを越えて少し進んで後ろを向いたところです。
トイレもあるし、少し休憩できます。
キレイにされているので、テントを張って野宿もできそうですが、鈴鹿は結構獣がいるのでヤバイですw
なお、どちらのルートでも常夜灯に登る横道はあります。
ここから滋賀県に入り、国道1号線で峠を下ります。
その途中、「山中」の信号から県道187号線を北に向かうと、温泉「やっぽんぽんの湯」(ダイヤモンド滋賀CC内)があります。
実はこの温泉は個人的に日本三大温泉のひとつです。
玉川温泉、草津温泉、やっぽんぽんの湯です。
玉川は日本屈指の湯治場として一番有名、草津は有名温泉地としては飛びぬけて泉質が良い、そしてそれに次ぐのがやっぽんぽんです。
鈴鹿山脈の温泉はにごりもあまりなく、匂いもないのでそれほどキツイ温泉には見えないのですが、実は結構キツくて、湯あたりして倒れる人続出というw
全体的に鈴鹿山脈周辺の温泉はどこも泉質がすごく良くて、その中でやっぽんぽんは個人的に最も良いと思っています。
国道1号線からは5kmほどと自転車や徒歩だと少し距離がありますが、温泉が好きな人は是非寄ってみて下さい。
国道1号線を進むといくつか右手に入っていく本来の旧東海道の道があるので、そちらに進みます。
その中で白川神社御旅所というのがあるところから旧東海道を進むと、田村神社の中を抜ける道になるのでそちらに。
下まで下ると右手に田村神社、左方向に道の駅「あいの土山」があります。
旧東海道があいの土山の裏側に続くということもあるし、峠越えの休憩をするのに丁度良いところにあります。
あいの土山は自分で巻ける抹茶ソフトクリームが有名です。
また、土山茶はお茶としては全国的にもまずまず有名みたいです。
田村神社はこの辺では一番大きな神社ですね。
お祭りや年末年始には露天もたくさん並び、お参りする人でごったがえします。
多賀大社みたいにお店がいろいろ並んでいたりするわけではないし、観光地化してるわけじゃないのですが、神社が好きな人は寄ってみて下さい。
あいの土山の裏側から、旧東海道土山宿の街並みが続きます。
こういった旧東海道らしい街並みは、滋賀県内では唯一土山宿だけなので、写真を撮るならここが最もおすすめです。
なお、その家々は基本的には普通の人が住む普通の家なので、節度を持って写真を撮りましょう。
蛇足ですが、土山宿から東に二つ目の三重県関宿は保存地区になっていることもあって、最も旧東海道らしい雰囲気が残っている為、1番おすすめの宿場町に挙げられることも多いようですが、土山宿もまぁまぁですよ!
土山宿では「もともと何の屋敷だったか」を書いた看板が家に貼ってあります。
これを見ながら進むだけでも楽しめます。
本陣跡の少し手前に東海道伝馬館というのがあって、ここに歌川広重が描いた東海道五十三次の絵を立体模型にしたものが展示されています。
五十三次に京と江戸を加えた55個です。
これは必見です!
他に、各宿場の名物の模型も展示されています。
滋賀の草津宿はもちろん「うばがもち」。
他に川崎宿はよねまんじゅう、神奈川宿はかめのこせんべい、小田原宿はかまぼこなどあります。
でも滋賀県以外は全く知りませんでしたw
毎年9月か10月末頃に「あいの土山宿場まつり」が行われ、その時はいくつかの屋敷の中に入れます。
この日に合わせてというのもなかなか難しいと思いますが、もしタイミングが合えば是非。
旧東海道は土山町の間はほぼ国道1号線と併走する形で、1号線の南側を通ったり北側を通ったりという感じです。
常に1号線のすぐ近くを通っているので、1号線に出て補給もしやすいです。
ただコンビニやスーパーがそんなに無いので、補給が目的ならしばらく1号線を走る事になると思います。
滋賀県甲賀市水口町(こうかしみなくちちょう)にある宿場町です。
水口宿は宿場町でいくつも曲がり道になっている為、少し分かりにくくなっています。
どうしても分からない場合は単純に西に向かえば最終的に合流します。
水口宿は城下町だったことから、他の宿場町と比べると街です。
下町といった雰囲気があるので、個人的にはすごく好きな雰囲気です。
だからと言って、東海道五十三次らしい感じがあるわけじゃなく、現代化しています。
そのため、どの道を通っても大して変わらないという感じです。
昭和の頃に旧東海道がそのまま商店街になったため、個人商店が立ち並ぶのですが、2018年現在では多くのお店がシャッターが閉じたままになっています。
お肉屋さんやクリーニング屋さんなど、今も必要とされているお店は続いているという感じがしますね。
途中に二箇所「からくり時計」があります。
特定の時間になると、からくりが動くみたいです。
このからくり時計は西を向いているので、東から西に向かって進んでいると、どこにあるか少し分かりにくいですね。
旧東海道沿いに街道交流館があって、水口曳山祭りで使われる曳山が展示されています。
ここには旧東海道や街道周辺の詳しいガイドマップなどが置いてあるので、寄っておくと良いですね。
旧東海道から少し外れたところに、ヴォーリズ設計の建物「水口キリスト教会(現在の幼稚園)」と「旧水口図書館」があるので、興味があれば見て下さい。
旧東海道を間違えて真っ直ぐ進んでしまうと、その道沿いに「水口キリスト教会」があります。
宿場町から少し外れますが、国道307号線を南に進むと「水口スポーツの森」というところがあって、キャンプ場もあるので、キャンプ旅の人は候補に入れてみて下さい。(1泊200円。2021年確認時。オートキャンプ場ではありません)
滋賀県では考えられないくらいの低料金のキャンプ場です。
旧東海道を進んでいると分かりにくいのですが、東から来た場合は307の「山川橋」という交差点が旧東海道のすぐ近くにあるので、そこから進むと最短です。
西から来た場合は、甲賀市役所(水口宿からすぐ近く)を目指し、そこから南下するとすぐです。
また、甲賀市役所近くに「椿の湯」という銭湯もあります。
旧東海道から椿の湯までは歩いても割りとすぐですし、そこからならスポーツの森までも割りとすぐです。
他には「水口城跡」が旧東海道からすぐ近くなのでそこと、小堀遠州作と伝えられている庭のある「大池時(だいちじ)」は、庭もそうだけど池とか全体的に良い感じです。
大池寺は街道からは少し距離があるので時間があればというところですね。
他に「水口岡山城跡」というのがあって、こちらも東海道からは少し距離がありますが、お城好きな方なら是非。
甲賀市水口町から湖南市に入る少し手前にある「横田渡常夜灯(よこたのわたしじょうやとう)」は、旧東海道で最大クラスの常夜灯だそうです。
東から西に進んでいる場合、かなりの確率で横田渡常夜灯を見逃して進んでしまうと思いますが、見過ごしてもすぐに国道1号線に当たるのでそこから少し戻り、右手の川沿いの道を進めばすぐに常夜灯があります。
西から東に進んでいる場合、同じく国道1号線から右手の川沿いの道(正確には三叉路で1号線の右の右の道)を進んで、常夜灯があるところから左に曲がれるので、そこが旧東海道です。
国道1号線に出たところで甲賀市が終わり、湖南市に入ります。
滋賀県湖南市(こなんし)にある宿場町です。
水口町から湖南市へ旧東海道は本来船で渡っていたのですが、さすがに今はそうではなく、国道1号線と一度合流します。
「横田橋」の歩道を通って「野洲川」を渡って階段を降り、突き当たりを左に向かい、JR三雲駅前の道が旧東海道で、右(西)が京都方面です。(1号線で橋を渡った場合、左に降りれる道があります)
そこを左に進むと、水口町の常夜灯の対になる湖南市側の常夜灯があります。
距離は三雲駅から1kmも無いと思うので興味があるなら見て下さい。
他の街でも休憩所はいくつかありますが、湖南市内は休憩所が多いのが良いところです。(かといってトイレが必ずあるというわけではない)
東海道沿いには「三雲城跡」や「天然記念物うつくし松」などがあるのですが、どちらも結構道を外れる上に上りなので、時間と体力があればどうぞというところです。
特に三雲城跡は結構急な坂が続くので、上りが苦手と言う人は確実に避けても良いレベルです。
うつくし松へは距離も斜度もそれほどではありません。
変わった形の松の木が群生しているのはなかなかです。
東から来た場合にJR甲西駅を超えて、次の交差点を北上すると、「十二坊温泉ゆらら」があって、温泉とオートキャンプ場があります。(結構高いのでお財布と要相談)
なお、そのルート(甲西大橋を渡って北上)で行くと、激坂があるので自転車や徒歩の場合はおすすめしません。
ゆららに向かうのであれば、県道13号線で下田に向かうルートか、善水寺の横を抜けるルートか、磨崖不動明王の横を通る一部ダート(車通行不可)がおすすめです。
石部宿も現代化しているため何か残っているわけではないのですが、県道113号線を南下し、「雨山文化公園」というところに当時の街並みを再現した家が建っているので、興味のある人は是非どうぞ。(要入場料)
また、石部宿西側には当時の雰囲気を再現した田楽茶屋があります。
旧東海道は東から来た場合田楽茶屋のところを右に曲がり、次の突き当りを左に曲がります。
湖南市内で間違えそうなところはそこくらいです。
西から来た場合にそこを曲がりそびれると、すぐに突き当たります。
突き当りを右に曲がって、次に突き当たったところを左が東方面、田楽茶屋に寄る場合は右になります。
西から来た場合にもうひとつ、石部宿に入りそびれると石部駅前のロータリーに出るところがあります。
この場合、石部駅から南に進み、すぐの突き当たりが旧東海道なので、そこを左が東方面です。
西方面へはその後湖南市を出て栗東市を抜けて、草津市に入ります。
滋賀県草津市(くさつし)にある宿場町です。
西に進み続けていると、旧草津川に突き当たります。
そこは右折で北西に向かうのですが、途中に東海道を示す小さな道標が立っていて、堤防の上に行くような感じになっていますが、工事中(2019年)のため進めません。
たぶん工事が終わってもその先には進めない(道が途中で無くなる)ので、道標は無視してそのまま北西に進みます。
(2020年、通れるようになりました。堤防の上から国道1号線をまたいでいける、本来の旧東海道のルートです。下でde愛広場云々の話をしてますが、この堤防の上に行くルートなら自動的にそちらに進めます。)
堤防の上に行かず国道1号線に出ると、右手の少し先に「草津宿場名物うばがもちや」があるので、興味のある人はどうぞ。
うばがもちは江戸時代から続く和菓子です。
旅の途中にちょっとだけ食べたい、という場合は6個入り300円(2019年)が丁度良いです。
味は、ぶっちゃけて言うと伊勢名物赤福餅にそっくりですw
なのでおいしい。
赤福餅すごく好きなんです。
こっちの方が少しあっさりしてるかなぁ。
さっき国道1号線に出たところの交差点まで戻って、北西に進みます。
少し進むと「de愛広場」という看板があって左に行けて、その先が東海道なのでde愛広場方面に進みます。
de愛広場は元々の草津川の跡地公園です。
de愛広場をスルーしてその先に進むと、そこから再び東海道になります。
しばらく進み突き当たると、右手に「追分道標」があります。
「右 東海道いせみち、左 中仙道美のぢ」と書かれています。
ここが東海道と中仙道の分かれ道です。
草津宿は街道が交わる宿場なので、当時は相当賑わっていたそうです。
T字路を左に曲がり南西に進むとすぐ右手に「草津宿本陣」があります。
建物がそのまま残っているのは全国的にも珍しいので、興味のある人は是非寄ってみて下さい。(要入館料)
この図の分が残っています。
もともと裏には馬をつなぐ為の小屋や物入れなどがあったみたいで、その場合の面積はこの図の大体倍くらいにはなるので、すごく大きかったことが分かります。
なお、草津宿には他にもう一軒本陣があったのですが、今はもう無いみたいで、田中さんが営んでいたこちらの「田中七左衛門本陣」が、「草津宿本陣」として国の史跡に指定されたそうです。
ここから少し南西に進むと、「くさつ夢本陣」があります。
ここでは地元ラジオのFM草津が公開放送(平日)されています。
基本的には街道の休憩施設なので、トイレなどをどうぞ。
さらに少し南西に進むと「草津宿街道交流館」があります。
実際には資料館で、東海道五十三次や草津宿に関する資料などが展示されています。(要入館料)
本陣と合わせた入場共通券があるので、両方行くなら共通券の方が得です。
なお、草津宿主催で2015年に行われた「TKD57総選挙」(大阪までを含めた東海道五十七次)という宿場町の人気投票では、1位 二川宿(愛知県)、2位 枚方宿(大阪府)、3位 草津宿(滋賀県)という結果だったみたいです。
なんとなく「滋賀県の人が行ったことのある宿場」みたいになってる気がしますw
それ以外は駅近くという事もあって開発が進み、市街化しています。
ここから大津を超えるまではほとんど市街地なので、野宿には向いてなく、逆にネットカフェは多くなります。
ネカフェを探すなら国道1号線を通る方がおすすめです。
また、この辺りから西に進むと、琵琶湖沿いに「矢橋帰帆島公園(やばせきはんとうこうえん)」があって、オートではない普通のキャンプ場ですが、滋賀県(特に湖畔)では数少ない低料金のキャンプ場があります。
低料金と言っても530円(県外の方。2018年現在)なので、他県では割りと普通な金額ですが、滋賀県は全体的に見てキャンプ場は高いので、矢橋はおすすめです。(予約必須)
それと、この辺りの琵琶湖の水はあまりキレイではありません。
これが琵琶湖だと思われると不本意なので書いておきますが、琵琶湖の水は北半分はすごくキレイです。
泳ぐのが目的のキャンプなら高島市とか、その辺まで行くのがおすすめです。
話が脱線しましたが、草津宿から西に進むと、再び国道1号線をまたぎ、南側を通り、草津市を抜けて大津市に入ります。
滋賀県大津市にある宿場町です。
「瀬田川」を渡る「唐橋(からはし)」が有名です。
当時のままというわけにはさすがにいきませんが、見た目はそれっぽくなっているので良い感じです。
ここから結構道がややこしくなるのですが、道々小さな案内板もあるので、確認しながら行くと良いでしょう。
それと、全く違う話になるのですが、唐橋を渡って瀬田川沿いを北上すると、琵琶湖沿いの「なぎさ公園」があります。
琵琶湖に沿ってしばらく進めます。
自然と言うよりどちらかと言えば整備された公園なのですが、すごく気持ち良いところで、多くの人が散歩しています。
多くのといっても公園自体がすごく広いので、混雑しているわけではなく、まばらです。
公園なので何があるわけではないけど、個人的にここは是非通って欲しい。
旧東海道を往復するなら、どちらかはなぎさ公園がおすすめです。
唐橋からなぎさ公園に行った場合、公園終点にある大津港マリーナから南下すれば、間も無く旧東海道に戻ります。
なお、対岸側の守山市の「第一なぎさ公園」とは全然違います。
唐橋から旧東海道を外れて2kmほど南下すると、西国三十三ヶ所観音霊場のひとつである、石山寺があります。
滋賀県内のお寺としてはかなり有名です。
旧東海道を進むと、街道沿いに「松尾芭蕉」のお墓がある「義仲寺」があります。
松尾芭蕉と言えば相当有名ですよ。
日本人のほとんどが知ってる人です。
個人的三大歴史上人物の一人です。
織田信長、坂本龍馬、松尾芭蕉です。
もともと芭蕉さんがここに埋葬されることを希望していたそうです。
なお、義仲寺は定休日があるので、ここを目的とする場合は確認しておく方が良いかもしれません。
大津は滋賀県の県庁所在地でもあるし、市街化されているのですが、旧東海道沿いはどちらかと言えば商店街風な感じです。
そう思うと現代版宿場町とも言えますね。
ただ普通の家やアパートもあるし、その割りにはお店が多いというくらいなんですけどね。
本物の商店街は大津駅に向かう道や旧東海道からもうひとつ北側の筋にあります。
旧東海道は国道161号線を南下するのですが、そこを曲がらずに西にしばらく進むと「琵琶湖疏水」のゲートがあります。
琵琶湖疏水とは、京都へ水を流す人工河川です。
それのゲートがあって、なかなかの観光スポットになっています。
旧東海道から国道161号線を南下すると、間も無く国道1号線になります。
この辺りは京阪電車の線路に大体沿って進みます。
京阪大石駅の少し手前は右斜めに入っていくところが旧東海道なのですが、割りとすぐに歩道橋で南側に行くことになるので、自転車で左車線を走っていた場合、わざわざそっちに行かなくても良い気もします。
しかも歩道橋は階段しかないので、自転車の場合担いで上る事になります。
また、京都滋賀の県境にも歩道橋があります。
写真は京都側から撮ってます。
歩道橋の向こう側が滋賀、手前が京都。
右の道から来て、歩道橋を渡った先が旧東海道です。
自転車の場合、歩道橋に来るまでの右手に1号線をくぐる道があるのでそちらに進みます。
少し分かりにくいのですが、滋賀から旧東海道を進んできた場合、歩道橋から数百メートル手前の右斜めに中央線のある道の下り坂があるので、車やバイクはそちらに。
そこからもう少し進むと右に入っていける細い道があって、そこも同じ道に行ける歩道で、スロープと階段になっています。
行き過ぎると歩道橋という感じです。
滋賀県内の旧東海道はここまでになります。
滋賀県内の旧東海道の距離は土山宿から大津宿まで約60kmあり、私の場合自転車で4時間かかりました。
これには休憩や寄り道も含んでいるのと、大きく逸れていない場合です。
旧東海道は信号が少ないので急げば速い道なのですが、急ぐような道ではないので、基本的なペースはのんびりです。
土山~栗東までは走りやすく概ね予定通りに進めるはずです。
草津以降、特に大津は道が分かりにくく、度々止まって確認することになるのと、信号も多くなるのでペースはかなり落ちます。
なお、三重県の坂下宿から滋賀の土山宿までは峠越えになるため、自転車だと1宿間としては倍ほど時間がかかると思っていて間違いありません。
滋賀県内の東海道五十三次のページでした。
他のページも是非ご覧下さい。
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