雪野山は滋賀県南東部にある近江八幡・竜王町・東近江市にまたがる標高308mの山です。
そしてそこにはすごい数の古墳(200基以上)があり、さらに山頂にある雪野山古墳は、平成元年という比較的近年に未盗掘状態の竪穴式石室が発掘調査され、200点を超える出土品がありました。
ホントにすごいんですよ。
なのにたいして話題になったり有名になったりしていないという謎w
古墳などが好きで遠くから来る人もいるだろうから、行っておきたいところや登山コースについて紹介します。
なお、(ここ重要)山頂の雪野山古墳は発掘調査後埋められ保存されています。
そのため雪野山古墳自体を現地で見ることはできません。
あと細かい話ですが、八幡社古墳群があるところの公園は「雪野山歴史公園」が正しくて「雪野山古墳公園」ではありません。
基本的には古墳優先の登山コースです。
近くにあかね古墳公園があるのでそこの木村古墳群(復元)を見ます。
これは最初でも最後でも良いですが、コース的に最初の方が近いですね。
次に雪野山歴史公園にある八幡社古墳群がおすすめなのでそこに行きます。
ここには駐車場やトイレ、小さな休憩所があります。
休憩所には雪野山の資料が置いてあるので貰っておくと良いですね。
・ 雪野山山頂往復コース
雪野山山頂へ雪野山古墳(見れないけど)を見に行く場合は、八幡社古墳群から山に向かって道が整備されているのでそちらに行きます。
山頂まで行ったら来た道を引き返し、雪野山歴史公園に戻って、雪野山トンネル経由で龍王寺北古墳群、天神山古墳群を見ます。
・ 山越えコース1
雪野山歴史公園から山頂に行き、龍王寺北古墳群に向かう道で山を降ります。
その後龍王寺北古墳、天神社古墳を見て、雪野山トンネル経由で歩いて雪野山歴史公園に戻ります。
・ 山越えコース2
雪野山歴史公園から山頂に行き、龍王寺北古墳群に向かう道で山を降ります。
その後龍王寺北古墳、天神社古墳を見て、堤防横登山口から再び山に上り、新巻古墳が見れるようなら見て、合流地点から雪野山歴史公園に戻ります。
なお、一番下にこの周辺のスポット(アウトレット滋賀竜王とかについて)も書いておくので是非どうぞ。
木村古墳群は、天乞山(あまごいやま)古墳、久保田山古墳などからなる古墳群で、そのふたつはどちらも埋め立てて保存され、その上に復元された物があります。
このふたつはすぐ近くにあります。
まず久保田山古墳はこんな感じ。
公園なので、駐車場とトイレもあります。
周りに並んでいるのはこれ。
植木鉢のようですが、埴輪だそうです。
埴輪って人型以外にも馬や家もあって、写真の物は円筒埴輪というものみたいです。
発掘調査では0.6m間隔でこの円筒埴輪が見つかったみたいで、このように復元されたんですね。
次に天乞山古墳。
一番上に石室が復元されています。
どちらも現地に詳しい説明が書かれているので、興味があるなら読んでみると良いですね。
ちなみに駐車場は久保田山古墳の横の道を奥に行くと広い駐車場があって、どうも仕事中にサボるスポット・・・(略)
雪野山歴史公園にあります。(雪野山の東側)
上でも触れてますが雪野山古墳公園という名前ではありません。
ここも駐車場とトイレがあります。
なお、雪野山にはイノシシが生息していて、それが街に出てこないように山の麓はぐるっと一周柵がしてあります。
そのため、雪野山やここの八幡社古墳群に入るところの出入り口は、通ったあとロックしておく必要があります。
写真の八幡社46号墳は小さな前方後円墳で、横穴式石室が3つあります。
中に入れるものもあります。
十分立てる高さがあります。
大き目の4人用ドームテントと同じか、それ以上の広さがありますね。
ここには他にいくつも古墳があるのですが、何故かそこに隣接して鉄塔が・・・。
こんなところに鉄塔建てるとかどう考えても頭おか・・・(略)。
しかも1基潰して建ててる感じがしないでもない。
少し上に行くと屋根の無い状態の古墳があります。
説明が設置されてあるので読んでみると、林道整備のために石室の天板を取り除いたそうです。
もうね、完全に気がくるっ・・・(略)。
この周囲は結構きれいにされていて、感じ良いです。
でも鉄塔w
単純に雪野山山頂まで一番短い登山コースがこのコースです。
一言で言うとほとんどが階段なので、距離は短いけどそれなりにキツイです。
八幡社古墳の上の方が登山口でこんな感じ。
途中に旧八幡神社跡地があって、そこまではこんな石段が続きます。
一番長い直線で下の方を撮った写真がこれ。
人がノミのようだw
ここを登りきったところに
旧八幡神社本殿跡地があります。
さっきの階段から右手がこの跡地で、階段から左手に登山道の続きがあって
また階段w
途中にある展望所は鉄塔の電線のすぐ下にあって、ビリビリ言ってるのが聞こえて怖いですw
しばらくこういう感じの階段が続いて、そのあと尾根を歩くような感じで緩い上り坂になります。
そしていよいよ雪野山山頂へ。
写真にあるこの場所が雪野山古墳です。
先にも書いたように、埋められて保存されています。
近くに出土品などが書かれた看板が立っていたのですが、台風の影響なのか外れていました。
ここ(雪野山山頂)が雪野山古墳の後円部にあたり、この登山コースで来た場合、山頂への手前が緩い上りになっているのですが、そこが前方部です。
前方部が30m、後円部が直径40mだそうです。
発掘調査時の写真を見るとイメージしやすくなります。
それらは東近江市埋蔵文化財センターのサイトで少し見ることができます。
ここの周りには少し石垣のようなものが残っていて、それが雪野山城の跡だと言われています。
このコースで雪野山山頂までは私の足で20分でした。
10~15分くらいで行けるかなぁと思っていたのですが、階段ばっかりでしんどかったw
パンフレットには30分と書かれていたので、普通に歩くとそれくらいだと思います。
下に他ふたつの登山コースについても書いてますが、雪野山歴史公園からのルートが一番清々しくて気持ち良く登れます。
他と比べて大丈夫かなここ、という風貌の登山口が特徴です。
駐車場はあります。
私は案内看板に自転車をつないでおきました。
入口からすぐがこんな感じで、両サイドは草ボーボーですが、何とか進んでいけそうです。
この登山コースは上までずっとこんな感じです。
しばらく進むと割と歩きやすい道になるのですが、明らかに横移動してるだけでたいして上っていないところが結構あります。
その割りに登りはほとんど階段なので、結構しんどいです。
このコースを通る一番の理由は新巻古墳群なのですが、私が行った時はどこにあるのか残念ながら分かりませんでした。
もしかしたらどこかに看板くらいあったのかもしれませんが、草が生い茂りすぎてて分からない状態なのだと思います。
道中いくつも横道と言うか獣道っぽいところがあるので、そのどこかなのかもしれませんが、イノシシが生息しているのが分かってて、獣道進むリスクw
そんなわけで結局行っていないというわけです。
このコースは途中で雪野山歴史公園からのコースに合流します。
なお、このコースで山頂までは、私の足でこちらも20分でした。
歴史公園のコースと比べると、登る階段は似たような分あるのに、うっそうとしているし蜘蛛の巣も張ってるので、個人的にはおすすめしません。
それで結局余計に人が通らなくて草ボーボーになるんでしょうね。
パンフレットなどでは龍王寺北古墳群登山口とは書かれていないのですが、ここでは便宜上そう呼ぶことにします。
下の写真のところから奥の方にあります。
角にあるのが龍王寺。
ガードレールが切れてるところから向こう側は舗装されていませんが、キレイなダートなのでロードバイクでも全然大丈夫だし、天神社はすぐそこです。
なお、入口付近に駐車場はありませんが、近くのグラウンド横に広い駐車場があります。
上の写真から後ろにすぐです。
ここの駐車場の横はたまに通るのですが、停まっている車は明らかに仕事中にサボッ・・・(略)
グラウンド横にトイレもあります。
私は神社入口近くの木に自転車をつなげておきました。
写真の天神社の入口の、左横が龍王寺北古墳への道、右横が天神山古墳への道です。
山頂に向かう前に、天神山古墳群がすぐそこにあるのでまずそれを見ます。
柵を越えてすぐのひとつ目はチェーンが張ってあって中に入れませんが
ふたつ目は入れます。
ここも結構広くて、ちょっとしたワンルームです。
でも壁に大量に虫が付いているので、あまり壁に近寄ったり、良く見たりしない方が良いかも知れません。
蛇足ですが、古墳内は自転車用ライトで照らしながら撮影しています。
ここから雪野山山頂を目指しても良いのですが、少し大回りになるので、今回は龍王寺古墳群の方から登ります。
天神社の入口に戻って、左手に「車両進入禁止」の看板があるので、そこから進みます。
少し進むと左手に龍王寺北古墳群と書かれた看板があるので登山道を少し外れてそちらに進みます。
今にも倒れそうになっています。
その後説明書きがあるのですが、龍王寺北古墳がパッと見てどこにあるのかすごく分かりにくくなっています。
写真の通り、説明看板の左手にあります。
分からないよこれw
まさかこれ?というレベルw
草を踏み分けつつ突撃。
古墳自体は他と同じように立派なものでしたが、周りの草がボーボーすぎて中に入る気にはなれませんでしたw
さっきの道に戻って雪野山山頂を目指します。
このコースは序盤こそ緩い登山道のような坂道ですが、途中から結局キツイ階段だらけになります。
それも急斜面に強引に階段を作ったような感じなので、階段そのものが結構キツイです。
でもこういうの個人的には結構好きだったりします。
道自体はそんなに荒れている感じもなく、割りと清々しい感じで登っていけます。
でも途中で草がジャングルのように繁殖していたり
台風の影響なのか木がたくさん倒れていたりしました。
この年の夏、かなり台風が酷かったんですよね。
最終的に雪野山山頂まで階段が続きます。
私の足では、ここでも20分でした。
正確には20分だったり21分だったりなのですが、ホントにそれくらいの差です。
雪野山古墳は国の史跡に指定され、出土品は重要文化財として東近江埋蔵文化財センターに保管されているみたいです。
実は雪野山って遊びに来るなら結構良いスポットなんですよね。
車の場合、名神高速蒲生スマートインターから雪野山はすぐです。
そして「妹背の里」という公園のような、バンガローなどのあるキャンプ場があります。
ここ結構気持ち良いところなので、たまに散歩に行きます。
オートではないので、テントサイトへの車・バイク・自転車の乗り入れはできません。(リヤカーはたぶん貸して貰えます)
雪野山から車で10分くらいのところに「蒲生野の湯(がもうののゆ)」という温泉もあります。
そして、ショッピングモールとしてはたぶん滋賀県で一番人気の「三井アウトレットパーク滋賀竜王」が結構近くにあります。
名神高速竜王インターから降りてすぐにあるので、他府県の人がすっっっごい来てます。
妹背の里からアウトレット滋賀竜王に行く途中に、ドラゴンハット(竜王町総合運動公園)というのがあって、たまにイベントがあるので、それに合わせて来るというのも良いと思います。
雪野山は標高も高くないし、どんなルートだとしても半日もあれば大体周れます。
なので、1泊2日の初日の昼頃に雪野山について、半日登山とか古墳を見ます。
夕方に妹背の里にキャンプインして、夜は蒲生野の湯でのんびり。
翌日はアウトレット滋賀竜王に行ってゆっくり見て周って、帰路という感じ。
むしろアウトレットがすごい人気なので、それに絡めてキャンプや雪野山登山という感じでもあります。
アウトレットでもちょいちょいイベントが行われているので、行く予定があるならチェックしておくと良いと思います。
上でも書いてますが、公園の名前を雪野山古墳公園と覚えている人も多いみたいです。
あかね古墳公園と混ざってるのかな。
雪野山古墳と登山のページでした。
他のページも是非ご覧下さい。
最新記事
おすすめ
地域別
数字は正確ではありませんが大体の
距離 獲得標高 平均勾配 です
日々自転車で滋賀のどこかへサイクリングや観光に行ったり、スイーツを食べに行ったりしてます