今回は近江八幡の近江商人屋敷、旧伴家住宅と旧西川家住宅、郷土資料館と歴史民俗資料館に行ってきました。
なお、旧西川家住宅については写真撮影不可(正確にはインターネット上への掲載が不可)なのであまり触れていません。
入場料は私が行った時で上記四箇所共通券が800円。
所在地は滋賀県近江八幡市新町2丁目22 (地図を見る)
住所は資料館辺り。
旅館か昔の学校かと思うようなこの大きな建物が、近江商人をしていた伴さんという人の家だというから驚きです。
裏の外観。
旧伴家住宅はその後譲渡され、1873年(明治6年)からは八幡西小学校として開校し、女学校や幼稚園などを付設。
後に近江兄弟社図書館、さらに近江八幡市立図書館となりましたが、近江八幡市の新図書館がオープンしたため、旧伴家住宅は整備された後、文化財として開館したみたいです。
増改築や整備などがされていて、それぞれがどの範囲なのか分かりにくいのですが、資料も残っていて展示されています。
なお、現況は「明治期に学校として利用されていた状況に復元」ということだそうです。
玄関から入ったところ。
3月に行われる左義長まつりで使われるダシが展示してありました。
これについては後で触れます。
1階の新町通り側。
窓際に行くと観光客の人の声や歩く音が聞こえて、なかなか風情があります。
階段から2階へ。
階段は新しい感じがします。
写真手前には当時の物らしき看板。
「天保九年 蚊屋」と書かれているのが分かります。
伴さんのところでは蚊帳を作っていたそうです。
昭和の頃は蚊帳と言えばごく一般的なものでしたが、もっと前になると貴重なもので、庶民の憧れの商品だったそうです。
天保九年くらいだとたぶんその頃なんでしょうね。
階段を上がったところの部屋で催しがされていたのでスルーしますが、ここの階段をさらにもう一段上がる感じで続きがあります。
こういう構造も珍しいそうです。
ここを上がったところに大広間があります。
昔の木造建築でこんなに広い部屋というのは相当珍しく、私が今までみた古民家の中では最も広くて、それを実現しているこの梁。
なんと、15メートルあるらしいです!
長すぎw
1階から3階までを支える柱も1本の木だそうです。
これだけすごいのに旧伴家住宅が「重要文化財」ではないのは、いろいろ変わってるからなのかなぁ。
ちなみにこの部屋で蚊帳を作っていたそうです。
ものが蚊帳だけに大きな部屋が必要だったんでしょうね。
この旧伴家住宅の北側にある通りは朝鮮街道で、当時の朝鮮通信使の行列の模型が展示されていました。
学校時代の校長室というのも再現されていました。
1階に戻って、反対側は展示や特産品の販売がされていました。
ここから小幡駐車場方向に
こんな感じでいかにも学校っぽくなっています。
明治か大正らしい感じの造りです。
最初の方で触れた山車ですが
実はこれ、材料は全て食材だそうです。
かぼちゃフレークとか春雨とかありますw
そしてこれを、高校生とかがひとつひとつくっつけて作ったそうです。
すごい労力!
こうして食材で作るのが古来からの伝統だそうです。
しかし、まつりが終わったら燃やすみたい。
勿体無い!
腐らないように加工して保管できたら良いんだけど、そうすると毎年のことだからすごい数を保管することになるのでやらないんでしょうね。
それか、そうして燃やすことで祈祷やご利益って話なのかもしれません。
旧伴家住宅の向かいが郷土資料館で、この建物はもともと警察署で、いつ建てられたのかは分からないのですが、昭和28年にヴォーリズによって改築されたそうです。
ここには織田信長の安土城時代に書かれた「安土山下町中掟書」と、豊臣秀次の八幡山城時代に書かれた「八幡山下町中掟書」と呼ばれる掟書きのほか、古い地図などが展示されています。
他に漫画で読む豊臣秀次というのもあったので読んでみましたが、なかなか悲しいストーリーですよ。
秀次の顛末についてご存知の方ならご想像通り、という感じです。
なお、展示内容は入れ替え製みたいなので、常に同じものがあるわけではないみたいです。
郷土資料館の裏から出て右手が歴史民俗資料館。
なお、そこの左手にあるカフェへは、横の道からも行くことができます。
どこかで「カフェこちら」みたいなのを見たことがあるような気もしますが、ようやく実物を見ましたw
資料館の中はこんな感じ。
名前どおりの感じの、古い道具や家具などが展示されています。
ここの場合は建物が近江商人森五郎兵衛の控え宅だそうで、それも見ながらという感じです。
ただ細かいところで修復されているので、文化財と言う扱いにはなっていないそうです。
冒頭でも触れていますが、旧西川家住宅はこういったところへの写真の掲載が禁止だそうなので、残念ながら載せません。
念の為、外観もダメなのか聞いてみたところダメだそうです。
でも新町通りの街並みの写真って近江八幡の最も有名な写真で、そこに写ってますよねw
一応ダメと聞いたのでここには載せませんが、新町通りの写真はたぶんみんな載せまくって(略)
屋敷の方は、日野町や五個荘金堂の近江商人屋敷とはまた少し違った感じです。
こちらの方が間口が広いため、より商人屋敷らしく見えます。
裏には庭があって、そこよりもさらに奥にもうひとつ庭があるのだけど、そこは別の人の所有地らしく、行けませんでした。
そっちにも行けるとだいぶ良いんだけどなぁ。
あと蔵も残っていて、3階建ての蔵なのでなかなか貴重なものだそうですが、中には入れませんでした。
まぁ蔵に入っても見るところって特にないんですけどねw
旧西川家の入り口のところに、「撮影禁止」と書かれた看板が置かれているんですよね。
私はそんなことを知らずに資料館の方でお金を払っているので、どちらにしても旧西川家も見るのですが、
西川家に入ろうとした夫婦らしき人は、「撮影禁止だって。どうする?」「やめとこっか」という話をしながらどこかに行ってしまいました。
ですよねw
みんながみんなSNSなどに写真を載せるわけではないだろうけど、普通は記念写真くらい撮るし、「撮影禁止」なんて書いてあったら行かない人多いと思うよ。
旧伴家住宅はそんなことなかったし、上の写真の大広間のところには「SNS映えするので撮影にどうぞ!」くらいの勢いでOKでしたよw
撮影用に商人の服が自由に着ても良いように置いてあります。
この違いってなんなんだろう。
そう言えば信長の館もダメでしたね。
そっちなんか特にSNSに載せても良い方がお客さん大量にきますよね。
営業してる以上、来て欲しくないってこともないと思うのですがどうなんでしょう。
近江八幡の近江商人屋敷、旧伴家住宅や資料館は大体こんな感じです。
たぶんだけど、近江八幡観光で一番有名なのは八幡堀とこの近江商人屋敷ですよね。
次いで八幡山、八幡宮という感じ?
今だとたねやさんの勢力が圧倒的だけどw
もうね、クラブハリエとかラ・コリーナの駐車場に停まってる車のナンバーが県外だらけで、近江八幡一の名所になってますw
近江八幡って古くからある城下町で、今も滋賀県内では有数の繁華街です。
人口とかは知らないけど、街としては5本の指に入りますね。
そういう古くからあって、なおかつ今も栄えてるところって、そっけないところもあるけど、近江八幡はきさくで話しやすい人が多い感じがします。
たねやさんやアンデケンの店員さんも感じ良い。
そう言えば五個荘金堂も似たような感じだったなぁ。
この辺の地域性なのか、それとも近江商人的な感じなのかもしれませんね。
近江八幡の近江商人屋敷、旧伴家住宅や資料館などでした。
他のページも是非ご覧下さい。
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