今回は重要伝統的建造物群保存地区のひとつ、五箇荘金堂を散策してきました。
滋賀県では大津市坂本と近江八幡と彦根市河原町芹町、そしてここ五箇荘金堂が重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、五箇荘金堂は日本遺産にも認定されています。
所在地は滋賀県東近江市五箇荘金堂付近 (地図を見る)
なお、今回行った時は外村繁邸、中江準五郎邸、藤井彦四郎邸の三館共通入場券で1,000円でした。
前来た時は藤井邸ではなく外村宇兵衛邸の三館で600円だったのですが、宇兵衛邸は今回入れなくなってました。
どうやら宿泊施設になるみたいです。
このページの目次
五箇荘金堂と言えば水路を泳ぐ鯉が有名です。
この水路を敷地内に引き込んでいるというのが川戸と呼ばれるもの。
ここで野菜とかを洗っていたそうです。
外村繁邸などで見れます。
風情ある街並み。
ちなみにこの水路がいわゆる日本遺産の「琵琶湖とその水辺景観」に選ばれたひとつです。
他は近江八幡の水郷や針江の川端、大溝の太鼓橋があるところなどです。
舟板塀。
老朽化して使えなくなった舟でも、舟板はまだ使えるということで壁になってます。
長浜でも少し見れますが、五箇荘金堂ではあちこちに舟板塀があります。
2021年のNHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」(主演は上白石萌音)の撮影がありました。
主人公が良く行く朝丘神社として描かれています。
そしてここの周りの石垣がなかなかの巨石w
鳥居が小さく見えるくらいです。
ここが主目的かは分からないけど、大阪や三重など他府県のナンバーの車も見かけますね。
そういう意味ではさすが朝ドラです。
外村宇兵衛家からの分家で呉服木綿問屋を営んでいたそうです。
ここの三男が外村繁で父が亡くなった時に家業を継いだのですが、後に家業は弟の昌明に譲り、以前から書いていた小説を再び書くようになったそうです。
その時の原稿などが蔵に展示してあります。
それぞれの屋敷で細かくやっていくとすごく長くなるので、良さそうな写真だけを並べていきます。
入ってすぐ右手の広間。
中庭。
ここに司馬遼太郎の「街道をゆく 二十四巻」の一文の引用が展示してあって、司馬遼太郎が五箇荘金堂に来て思ったことや、外村邸宅についての感想が書かれています。
蔵の資料展示室。
屋敷入口に外村繁文学館と書かれているのはここのこと。
二階の窓から外の様子。
他には台所や五右衛門風呂も残っていて見れます。
中江準五郎さんは株式会社三中井百貨店の創業者で、朝鮮半島と中国で約20店舗あったそうです。
屋敷の入り口にも書いてますが、蔵には小幡人形(滋賀県伝統工芸品)が展示されています。
入ってすぐの部屋。
右手には土産物が少し並んでいます。
奥に進むと小幡人形の展示室。
1716年頃から作り始められた工芸品だそうで、結構クオリティー高くて今のキャラクターものとかアニメのフィギュアと比べても全然遜色ない感じです。
二階の一室。
NHK BSプレミアムのドラマ「悪魔が来りて笛を吹く」の撮影で使われた一室だそうです。
主演の金田一耕助役は吉岡秀隆さん、椿美禰子役が志田未来さん、下宿先の大家さん役が倍賞美津子さんだそうです。
ちなみに庭を共有するような感じで隣接している建物があって
三方庵という宿泊施設とこじんまりとしたカフェがあります。
ここの入り口は中江準五郎邸を出て左に、壁に沿って歩くとあります。
もともとは中で準五郎邸の一部だったそうなのですが、こちらの方はそんな感じになっているみたいです。
駐車場は無いので車の場合は観光駐車場にどうぞ。
立派な門がある時点でお屋敷感が半端ないですw
もともと宮荘にあったのですが、昭和7年にこの場所に全部移築したそうです。
その後五個荘町立歴史民俗資料館になったみたいです。
藤井彦四郎がいつまでここに住んでいたとかは分からないのですが、説明板の日付は昭和55年でした。
藤井彦四郎邸は映画「日本の一番長い日」(2015年版)の撮影で使われたみたいで、その時のシーンが展示してありました。
主演は役所広司さん、昭和天皇役が本木雅弘さん、内閣書記官長役が堤真一さん。
他に「科捜研の女Season19(21話)」の撮影でも使われていたようで、沢口靖子さんと内藤剛志さんのサイン色紙が飾られていました。
科捜研の女は人気のテレビドラマシリーズですね。
私も好きで結構見てます。
沢口靖子さんも主演の役柄にピッタリですね。
そのサイン色紙が飾られている部屋。
テーブルの上のパネルは日本の一番長い日です。
途中にサンダルが置いてあって、庭が散策できます。
すっごい広いです。
三中井百貨店の中江富十郎宅。
現在は金堂まちなみ保存交流館として公開されています。
金堂の街並みだけ見て他の有料の近江商人屋敷に行かなかった人も、ここは無料で入れるので是非。
いろいろと資料も展示されています。
休憩もできるようになっていて、管理の人もすごく親切にいろいろと教えてくれます。
庭園も歩けるようになってます。
五箇荘金堂にあるプラザ三方よしに観光案内所があって、そこでレンタサイクルを借りることができます。
保存地区自体は歩いて回れなくもない範囲なので歩きでも良いのですが、三館共通券で入れる藤井彦四郎邸がちょっと距離があって、徒歩だと20分くらいかかるそうです。
自転車だと中村準五郎邸から5分くらいでした。
どこで見たのか忘れたのですけど、五箇荘駅でレンタサイクルがあると書いてあったのですが、五箇荘駅は無人駅なのでレンタサイクルとか無いです。(2022年確認)
保存地区内だけでも通りを一通り通ってみたいということだと結構距離があるので、レンタサイクルがおすすめです。
駐車場から鯉の通りを通って、外村繁邸くらいにだけ行ければということなら歩きでも余裕です。
駐車場は「プラザ三方よし」というところと、その向かいの五箇荘観光センター(お土産が売ってるところ)の広い駐車場(無料)に停めていても良いみたいです。
そこから保存地区の方に向かってすぐにある砂利の駐車場(五箇荘金堂の看板があるところで、まちなみ保存交流館のすぐ近く)も停めても良いみたいです。
他に外村繁邸、藤井彦四郎邸にも駐車場があるので、車で行くこともできます。
トイレはそれぞれの施設にあるので困りませんが、逆に営業が終わると入れないところもあるので注意。
五箇荘金堂は中山道からも近いので、街道旅行をしている人におすすめです。
旧街道が好きな人なら間違いないでしょう。
歩きだと中山道からちょっとあるけど、自転車ならすぐです。
五箇荘金堂の良いところはたくさん無料の駐車場があるところですね。
同じく保存地区だと坂本は無料だけど近くの駐車場はすごく狭いし、広い駐車場もあるけど歩きだと結構遠いです。
近江八幡は近くに結構広い駐車場があるけど、そこは有料なのと、1箇所に停めて全部周るというのにはちょっと広すぎますね。
ただ五箇荘金堂も各現地まで車で行こうとする人がいるみたいで、車が停められそうな場所(普通の家の庭とか)に「ここに車を停めないで」と書かれているのをあちこちで見かけますw
あとこれはもう後の祭りなのですが、五箇荘金堂の南西側にある川並というところも近江商人の街だったそうで、そこの街並みもすごく良かったそうです。
ただ現代建築の流行というか昭和平成くらいの建て替えブームとかで、川並の近江商人屋敷や古い町並みは全滅のようになってしまったそうで、今は見るところもないみたいです。
五箇荘金堂の街並みと近江商人屋敷のページでした。
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